2022年12月18日
朝、雪が降った。気候変動のせいか、12月下旬に入ろうというのに落葉してない紅葉の枝の上にみるみる積もっていく。実に綺麗だ。こんな時は誰かに話したい。きれいなこの景色を伝えたい。庭に出てみる。清冽な空気。ふわりと顔にあたる綿雪。音もなく静かなのがまたいい。
「ねえねえ、雪が降ってるのよ」
2020年7月2日
本堂のまわりにに蓮を植えだして7年。増やそうと欲をだして三年。咲き乱れる蓮の花々を妄想して寒い冬に鼻水を垂らしながら根の植え替えをがんばって二年目。前庭に植えたものは日当たりがいいのか葉も大きく育ち花芽もつけてくれる。でも、それ以外の鉢に植えた方が葉はしげるけれども花芽がなかなかつかない。最初に蓮の根をいただいたお寺様の庭を思い出す。大きな美しい蓮が次々と咲き、まさにお浄土はこういうところではないかとうっとりしたものだ。何の道でも奥が深い。自己流ではままならないことも多い。それでも今年咲いてくれた蓮の美しいこと。道行く人々の癒しになるよう、また来年も頑張ろう。
2019年8月10日
蓮の植え替えをして咲き誇る蓮の花々を待ち焦がれながら過ごした5か月間。思いのほかの肩透かし。数えるほどしか花芽がつかなかった。何が悪かったのかかなり残念である。葉っぱは元気にすくすく伸びた。が。花芽が出てこない。こんなはずでは。肥料のあげすぎか、はたまた足りなかったのか。研究して来年に期待(;_;)/~~~
2019年3月26日
蓮の植え替えをした。多福寺には海苔船に植えた蓮池が二つある。
数年前に海苔の養殖に使う海苔船をいただいたので地面に埋め込み、そこに蓮の栽培がお上手なお寺様から根を分けていただき蓮池を作った。最初の年はそれはそれは見事な花がたくさん咲いた。さながらお浄土をほうふつさせる見事な蓮花の造形。次々に咲いてくれたので眺めてはうっとりしたものだ。しかし。
毎年大きな花を咲かせるのにはちゃんとお手入れ、つまりは必ず根の植え替えをしなければならないことは知っていた。植え替え時期は桜の花の咲く前。なんとも雅な感じのする言い回しをするが実際は三月中旬以降の寒い時。暖かい日はたまにしかなく、まだまだ冷たい風が吹きすさぶ頃。
寒いなあ、忙しいなあと毎年ついつい見送ってきた。そんなことを続けていたら当然のようにだんだん花芽の数が少なくなってきた。
これはいかんと今年は全面的な植え替えを決意。ところがこれが予想以上に難事業。
水連鉢に植えているのはまだいい、ひっくり返せばいいのだから。
ひっくり返して一番上に出てくる新しい蓮根をきれいに洗って収穫したものを新しく植えるだけなので簡単。問題はひっくり返せない地面に埋め込んだおおきな海苔船。泥水の中に入って手で掘り起こしていくしかない。
一日目。住職と二人、手を冷たい泥水につっこみ、まずは雑草と枯草除去。すぐに手袋の中にも泥水が入ってきて時々外して絞りながら作業する。田んぼの土が蓮には最適という事で裏から運んでいれた粘土質の土は水の中でもびくともしない。何年も植え替えてないからなおさらだ。古い根がいくらでもでてくる。必死で少しづつ掘り起こし新しい根を折らないように取り出しては土をほぐしていく。
夕方遅くまで作業をしていると寒くて冷たくて泥水ははねるし作業着は下洗いをしばらくしないと洗濯機に入れられないくらい泥だらけに。
二日目。背中や腕の筋肉痛に。それでもよたよたと続きの作業をする。蓮の根っこの掘り起こしも慣れてはきたがやはりきつい。住職は、だんだん面白くなってきた、大きい根が出るとお宝発見のような気分になる、というが。その日も暗くなるまで作業していたら急激に悪寒がしだした。いそいでお風呂に入ったが悪寒はおさまらず数時間後に高熱がでた。あんまり急激だったのでてっきりインフルエンザかと思って夜遅く救急病院に連れて行ってもらう。発熱から時間がたってないので検査はできずとりあえず解熱剤をもらって飲んで寝るしかなかった。残念だけどこれで数日作業はストップだなと思っていたら。
三日目。熱は朝には下がってしまった。ということはインフルエンザじゃなかったんだ。何日間か寝込むものだと思っていた連れ合いは起きてきた私をみて驚いた。止められたが午後からは大丈夫そうだったのでまた作業に参戦する。自分でも体が強いのか弱いのかわからない。
掘り出した大量の蓮根は蓮池に戻しても余りそうだったので水連鉢にも植える作業にはいる。水連鉢に植えるためにはまずは土づくりから。住職が畑の土をふるいにかけて少しづつ鉢に貯める。これがまた時間がかかる。そこに私が水をいれてこねていい感じになったところでもう芽が出だしている蓮根を折らないようにそっと埋める。
四日目。
水連鉢だけでは足りずバケツにも植え込みを始める。こうなるとこれらの鉢に全部花芽がついて咲いてくれよと欲がでる。こんなに大変なことになるとは。でも咲いてくれればすべて報われる気がする。境内いっぱいに咲き乱れる蓮華を妄想して鼻をすすりながら作業を続けた。
五日目。
仕上げ作業に入る。植えこんだあとの池や鉢に入れた水が澄んできて土の状態が見えてくる。浮いたごみを取り除き肥料をいれる。ああ、大変だったなあ(´;ω;`)肥料もいっぱいあげるよ、だから咲いてね~!!!
蓮は仏教用語では於泥華(おでいげ)という。暑い時分に涼し気揺れる大きな葉っぱ。すっくと茎をのばしこの世のものとはおもえないほどの美しい華を咲かせる。だがその足元は泥水。きれいな流れのある淡水では咲かないのだ。
仕事の合間の五日間。連日の大量の洗濯物が一番大変だったかも(;O;)しかし、住職とふたり、干潟のむつごろうの気分を味わい、顔も泥パックをしたのだと思えばこれも、また。夏が楽しみだ。
(植え込みが完了した本堂西側の海苔船の蓮池)
(こちらは本堂玄関脇の蓮池)
(水連鉢やバケツに植えたもの。30鉢ほど)
2019年2月7日
仲のいい友人が二人いる。仲がいいといってもその二人は関西在住なのでもう何年も会っていない。会えないからいい感じでもう長いこと濃密な関係が築けているのかもしれない。この年で毎年お互いのお誕生日のプレゼントを交換する仲だ。
その友人の一人が柴犬を飼った。そのうちにもうひとりの友人も、これまた柴犬を飼った。柴犬は子犬の時はまさにぬいぐるみ。頭もとてもいいそうだ。どちらの家庭でもしっかりと家族の一員として可愛がられている。
私の体調が今年に入ってからすこぶる悪い。コマーシャルの一節のようだが動悸・息切れ・めまいがする。自律神経壊れかけ???
うちのラッキーが逝ってもうすぐ一年。もしかしてラッキーロスかな?とメールしたらその友人が「柴、飼なはれ」と。そして「〇〇(もう一人の友人の名前)と柴サークル作ろ」と。
ラッキーは気性は悪かったがかわいかった。いとしい仔だった。もう二度と犬は飼わない。いまさら別の犬を飼うなんて。それに柴犬って足が長いから見慣れないし。
だけどいつまでたってもちっとも回復傾向のみえない動悸やめまいが続くと柴サークルの誘いに5パーセントくらい心が揺れるなあ。
(k家のうりちゃん: 兵庫県朝来市在住 )
(I家のまるちゃん:淡路市在住)
10月12日
寺の中玄関の横の六地蔵の周りをせっせと掃除をしていたら目の端にきらりと光るものが。六地蔵の台座の下をじっと目をこらすと見たこともないものがぶら下がっている。真っ黒でとげがありぴかぴか光る金色の斑点もある。虫の世界は造形も色もがじつに素晴らしいがこれは、また。
さっそくポケットにいれてたスマホで検索。すぐに名前が判明する。なんて便利。「ツマグロヒョウモン」の蛹らしい。毛虫の時も黒とオレンジ色でシュール。こんな場所で蛹になる決心をしたツマグロヒョウモン君。今後も見守りたい。
10月1日
同じく長年飼っていた犬が亡くなった人と今日話した。
いやあ、私は一か月立ち直れませんでしたよ。
匂いがね、まだするんですよ。
私は鳴き声をまだしっかりと覚えている。
耳をつんざくような甲高い吠え方、実際のところ泥棒除けになってくれていたしミニチュアダックス特有のやわらかい毛触りも忘れられない。
ずいぶんと昔、新聞の読者のエッセイコーナーで読んだ忘れられない文章がある。残念ながら切り抜きをしなかったので実にうまいその文章をそのまま紹介できないが要はこうだ。
おそらく中年の婦人であろうその人は、長い間可愛がっていた飼い犬が末期のがんになった時にそれはそれは手厚く看病したのだそうだ。寝たきりの犬のおむつを替え体毛をきれいにふき取り、お前が死んだら生きていけないわと涙ながらに毎日必死で世話をしていたらしい。ある日、いよいよ危篤になって、ほとんど動けなくなったその犬をいつものようにおむつを替えるためにと抱き上げようとした瞬間、そんな力がどこに残っていたのかとびっくりするくらいの勢いで腕にかみついてきたのだそうだ。その傷はとても深く、病院で縫合するほどで、治療にいったりしてばたばたしている間にその犬は死んでしまったらしい。
痛みがなかなか引かない包帯をぐるぐる巻きにした腕をさすりながら筆者は最後につぶやくのだ。「ありがとう、これでペットロスにならずにすみました。」と。
犬と人間。どこまでわかりあえるのか。
犬がしゃべれないのをいいことに犬の表情やしぐさに勝手によけいな感情を盛っていないか。
幸い、毎日何かと忙しくゆっくり死んだ犬のことを思い出す暇もないのでなんとかやり過ごしているが、日常の生活の中でふいに影を感じたり鳴き声がするような気がしたりしてちょっとばかしこみ上げる時もあったりする。でも、ひとり思い出してにやにや笑ってしまう事柄もいっぱいあり、総じて長い間本当に楽しかったなあとラッキーには心から感謝している。
2018年3月12日
静かな息。元気だった頃とはあまりに違う弱々しい眼。そっと踏みしめるようにして立ち上がりトイレシートのある場所に歩き出す。よろよろと帰ってくるとまたこたつに入ってる私の膝の横にゆっくりと身を横たえる。一週間前から食事ができなくなっていた。あんなに鳥のささみが好きだったのに鼻先に持っていてもふい、と顔をそむける。こんなに急に具合が悪くなって食べられなくなるなんて。元気な内にささみも一かけじゃなくて山盛りに、牛肉だってチーズだってなんだってお腹いっぱい食べさせておけばよかった。健康のために長年食事制限してたけどその制限がこうなっては悔やまれる。水も飲めなくなって三日目。ずっと傍で見守っていたのに私が少しだけ眠ってしまった明け方、すでに息絶えていた。犬の身体は少し冷たくなりはじめていて、痩せてとても苦しそうな顔のまま逝ってしまった。
ラッキーを抱いてまだ薄暗く寒い庭に最後の散歩に出た。
あなたが大好きで元気にかけずり回っていたこの庭に埋めてあげる。
どこがいい?
そしてまわりには花をいっぱい植えてあげる。一年中絶えることない色とりどりのたくさんの花を。ありがとうね。
ありがとう。
2018年1月4日
昨年の秋にうちの庭に鳩が巣をかけた。
それもリビングの窓の真ん前の紅葉の枝に。距離にするとガラス越しだけど1,5メートルの近距離だ。おかげでつぶさに観察することができた。
最初はやけに鳩が同じ枝に止まってるなあと思ってみてたけど
あのうずくまり方はどうも抱卵してるみたいと気づいてからは
すぐに家人に庭への出禁命令を出す。
雨の日も風の日もしっかり卵にのっかり動かない親鳥を見て、たいしたものよのう、と感心する毎日。
あるとき親鳥の姿が見えなかったので庭に出てそっとのぞくと二羽の黒い雛が!
雛が孵ってもしっかり親鳥が乗っかってるのでわからなかったのだ。
その後、雛がけっこう大きくなっても無理矢理乗ってる。護っているのだろうけど重そう(^_^;)
親鳥が小鳩に餌を与えてる姿は見ることができなかったが、だんだん親鳥が午前中空けるようになり小鳩は丸出しに。
写真と動画は撮りやすくなった。
そのうちに午後も親鳥を見なくなり育児放棄か?と心配したけれど二羽との別れがある日突然やってきた。
動画を撮ろうと近づいて携帯を向けたとたん、いっせいに別々の方向に巣から飛びだしたのだ。
もう飛べたんだ、それもけっこう親と同じくらい大きくなってたのにびっくり。
結局ずっと見守っていたつもりの自分が小鳩の巣立ちを強制的にうながしたわけだ(T_T)
すこしのあいだ近くの物陰に隠れていたけどそのうちに二羽ともいなくなった。
幼い羽もしっかりして飛べたのだろう。
調べたら小鳩は親鳥の喉の奥からピジョンという高濃度のお乳(?)をもらうので成長が早いのだそう。
あっというまに巣をかけてあっというまにいなくなった鳩さん一家。
庭がフンだらけになるのでもう来て欲しくないけど来たら拒まないかも、、、しれない。
10月15日鳩かあさん、こちらを警戒中
10月17日 ほっぺたふくらませてもっと警戒中
身体を不自然にひろげてさらに警戒中
10月25日 雛が孵っていた!
すくすく成長。この頃は午前中は鳩母さんはいつも留守。
いつも寄り添って鳩かあさんの帰りをじっと待つ。つい「子連れ狼」の歌をうたってしまう。
11月1日 鳩らしい羽模様が出てきた。鳩母さんは帰ってこなくなった。このあと半強制的に巣立ち。ごめんね。達者で暮らしてね。
2017年12月20日
ラッキーの体調は相変わらずで薬の服用のおかげか良くはないけど安定している。
一日二回の餌の時間に吼え、
家人が食事するときに何かおくれよと吼え、
キッチンでは足下にうずくまり、うっかり料理中の食材が落ちてくるのを待ち、
それ以外は寒いせいかこたつによりかかり一日中寝ている。
よその人には慣れず、家人にもだっこされるのを好まず、そそうもするし、なかなかペットとしては手間のかかる困りものだけど、その立ち姿を見るだけで癒されるものがある。
犬は子供のように幼稚園から小学生中学生といったように成長しない。
ずっと変わらない。子供達が成長してカランとなった家の中に変わらずにいてくれた犬がどれほど慰めになったろう。
眺めるこちら側のそのときの気持ち次第で時にうっとうしく時に愛しく。
一緒に暮らせるのはあと少し。残りの日々を大事に過ごしていこう。
12月20日 木枯らし紋次郎
今年の1月に大病したうちの犬。毎日薬を4種類も呑ませている。そのおかげか歳はとったがすこぶる元気だ。食欲もすごくあるし、ありすぎて一日中リビングの床になにか食べ物が落ちてないかさがしている。
時には食べ物でないものまで、口にするのでこちらも気を使う。でも、この頃はこちらがうっかり落としたクリップやビニール袋を口にしては代価を要求することを覚えた。
躾が出来てないので口にしたものはこちらが取ろうとすると唸って絶対に離さないのでいくつかフードを投げてそれを食べる時にさっと取り上げるしかなかった。
するとそれに味を占めた犬はキッチンのいろんなものをくわえてみせるようになったのだ。
短い足と長い胴体を懸命に伸ばして棚からザルを引き抜く。
隙間に落ちてた箸をみつけて短い前歯で引きずり出しくわえてみせる。
そして何か餌が貰えるまで見せびらかして離さない。
あっしに関わって欲しいから楊枝(?)をくわえるラッキーであった。
12月6日 バナナ
今度はバナナがなっている。
墓地の南側の堀岸に先代が植えたバナナの木が何本も繁っているところがあるが、
その根元の草取りをしていたら大きな花びらが落ちていたので見上げるとバナナの花の根元に実がついている(・・;)
長年見てきたが花はついてもらこんなにしっかりバナナの形に実ってるのは初めてみた。
数年前にパパイヤを植えたときも実がついた。
こないだのフィジアといい、南国の果物が温室でなくて畑で実をつけるとは、それだけ温暖化が進んでいるという事か。
このバナナが生えてる辺りはデイゴの木もあるし、フィジアもあるし。
いっそ南国風の庭にしてしまおうと思い立った。
繁殖した月桃やブーゲンビレアや浜木綿をここに植え替えてリゾート地みたいな空間を作ってみよう。
11月22日日 初物
フィジアをついに食べる日がきた。
仕掛けたネットに落ちていたのだ。
完熟しましたよ、というサインだ。
食べるところはあまりないけど美味しい〜〜!(^○^)
パッションフルーツのような食感だけどパッションフルーツのような酸味はない。トロピカルな香りがするし、とても美味しい。
こんな珍しい果物を自宅で収穫出来て食べられるってなんて素敵、と喜んでたのは一週間ほどで終わった。
隣の市の道の駅に行ったらこのフィジアが6個くらい入って一袋300円で売られていた。粒はうちのより大きいし。
もう珍しくはなかったのねー(T ^ T)
しかも、この道の駅。
私が長年憧れてて、でも市場に出回ってなくて、とある所でみつけて頼み込んでようやく分けてもらって大事に育てている斑入りの月桃がどうどうと大きな鉢で売られてるし。
恐るべし、道の駅(;_;)
11月17日 南国?
フィジアの実がなった。植えて2年過ぎて気がつけば実が15個もついていた。気がつけば、というのは実の大きさも色も葉っぱによく似ててとても見え辛いから。
或る日そばを通りかかって、お?と覗き込むと実が沢山ついてたのでびっくり。
このフィジア。ニュージーランド原産らしいが、この実は食べ頃になると自分で落ちてくるらしい。昔、本で読んで知り、フィジアをいつか食べてみたいなあとずっと思っていた。でも南方の植物だから実物を見るのも難しいだろうと諦めていたのだけど。
それが2年前に苗木を植木市で見つけたので即買い( ̄▽ ̄)
この土地で路地植えで育つかどうかは半信半疑だったが結構植えっぱなしで大きく成長し実までつけた。
調べるとキゥイと同じく収穫して追熟させる、とあったのでさっそく収穫。幾つかは枝ごとネットを被せて本当に食べ頃になると潔く自ら落ちるのか実験中だ。
どんな味かな?
実はまだ固い。
10月5日 可愛い蕾
近くの道の駅で植物を買うのが楽しみである。
安くてけっこう珍しい苗や鉢物を売っているからだ。
先月多肉植物と観葉植物のコーナーで珍しい鉢を見つけた。サボテンのようでサボテンでない。小さな立て札がついていて「夜犀角」とある。そして続けて「つぼみがかわいい」とも。
よくみると小さな薄緑色の蕾が根元に付いている。
とりあえず購入して玄関に置いてみる。
多肉なので水はほとんどやらずにいたがみるみる蕾が大きくなった。
そしてはた、と思う。
蕾がかわいいってどういうこと?
どうみてもかわいい、というより普通の蕾だ。形は芙蓉のそれによく似ているが。
ということは花はこれ以上に可愛くないよ、期待しないで、ということか?
蕾はどんどん膨らんでいく。今にも咲きそうだけどなかなか開かない。
だんだん楽しみになってきて蕾の記録写真を撮っておこうかなーと思い始めた翌朝、
いきなりぱかっと開花していた。
それを見て私は思わずひっ!と飛び退いた。
蕾の姿からは予想をはるかに超える大きなサイズの花で、しかも花弁に毛がいっぱい生えてて色合いもえぐいし、かなり不気味な雰囲気。
なんじゃこりゃあ〜〜(松田優作風)(;゜0゜)
ここまできて初めてこの花について調べてみた。
この夜犀角(スタペリア)の一番の特徴は匂いで、強烈な腐敗臭を放ち、花弁もハエが好む動物の肉の色。ハエを呼び込み卵を産ませてその蛆虫が這い回って受粉するのだという。
この説明文にまたまたのけぞる。
このガガイモ科の植物は種類があって匂いがキツイものとそうでない種類があるようでうちのはどうやら後者のようだけどそれでも鼻を近づけるとくっさ〜い!
この後、花弁をどんどん仰け反らせていき20日ほど咲き続けていたがついに昨日萎んだ。
季節柄ハエはこの頃見かけないので受粉はしてない、と思う。たぶん。(−_−;)
つぼみがかわいい
この説明文には出荷するにあたって生産者のためらいやとまどいの気持ちが込められいたんだなあ。
でも、この夜犀角、私は嫌いじゃない。頑張って枯らさないようにしよう。
蕾の画像を撮り損ねたのでご参考までによそのサイトから拝借↓
9月19日 台風
またまた台風が近づきつつある。
どこにもひどい被害が出ないよう、祈るばかりだ。
今年は猛暑に台風、長雨、洪水、地震と
まるで地球の呻き声のように自然災害が次々と襲いかかる。
それでも科学者たちによって、様々な分野からのデータ解析による研究が進められて、
天気予報などの事前の予測がかなり精密になってきた。
なかでも最近テレビでみて私がとても興味を抱いたのが統計学だ。この統計学によって地震の予測も可能になってきたらしい。
以前、立川志の輔の落語で、選挙速報が開票率1%で当選確実が出るのか不思議でたまらなかったので数学者の秋山仁先生に聞いたら、
「あんたねえ、鍋いっぱいの味噌汁を作って味見をするとき、どんぶり鉢一杯の味噌汁飲む?小皿で飲むでしょ?それが統計学だよ。」
と言われたという話があった。出口調査がそのまま反映してるらしい。
それ以来、選挙速報を見るたびにこの話を思い出して笑いながら妙に納得してしまうのだ。
とはいえ、地震はわからないけど台風が柳川を直撃するときは私は事前にわかる。
おそらく気圧のせいだと思うがひどい偏頭痛で前日から起きていられなくなるからだ。
ニュースの台風進路予測でこちらに線が向いてても、今の時点で台風がここなら…まだ頭痛してないから…たぶん来ない!と思うとき必ず進路がずれていく。
で、今回の台風。
私の偏頭痛台風予報によると柳川には…来ません。
7月9日 茶々丸
たぬきではない。
再び登場、姉んちのねこである。
私は見たことはないがこの辺りではたぬきが生息しているらしく、目撃談を聞くことがあるがもしかしてそれって太ったネコなんじゃ⁇と思うくらいの立派な茶々丸の姿だ。
しかもこのポーズ。飼い主がフラダンスを踊るので自然に覚えたのかも( ̄▽ ̄)
茶々丸のさらなる精進に期待。
6月24日 震災ストレス
このところ大変困っている。犬が私を寝かせてくれない。
四月の地震以来、犬が不安がって四六時中私の側に居たがる。
本震があった夜は姿を消して家中探したけれど一時間くらい行方不明になった。呼んでも出てこないし随分心配したのだけど余程怖かったのだろう、普段行かない納戸の奥に潜んでたのをやっとみつけた。
それからである。家にいる間ついてまわり、台所に立てば足元に横たわり、洗濯すれば洗濯する姿を眺める場所に陣取り、客人がくればお座敷での接客の間中、早く帰れとばかりにリビングのドアをガシガシしながら吠えまくる。
夜は寝ようと二階に上がると降りてこいとワンワン切なそうに吠え、根負けしてリビングに降りれば餌くれ遊んでくれと一時間ごとに吠えて起こす。
心臓肥大があるので咳き込みもひどいしうるさいし。
おかげでこちらはろくに眠れず昼間覚醒がうまくいかない。
本人ならぬ本犬は朝からソファーで轟々といびきをかいて寝ている。
起きなさいよ、こら!
3月1日 貫禄
姉んちの猫である。名は茶々丸。丸が付いているからか丸くお育ちになった。はっきり言ってでかい。うちの犬の比ではない。
この猫ちゃん元は捨て猫で、最初はちっとも慣れなくて逃げ隠れてばかりだったそうだ。かわいそうにと大事に育ててたらこんなに大きくなった。
心に傷を負ってたのか人間不信がひどく今でも飼い主以外には姿を見せてくれない。私が姉のうちを尋ねても急いで逃げる後ろ足しか見たことがない。あとは客が帰るまで気配を消してどこかにじっと潜んでいる。
なのでどんな顔なのかは画像を見せてもらうしかないのだが、時々新しい画像が送られてくる度にうわっとのけぞる。
この茶々丸君。不思議ととても哲学的な顔をしている。
すべてを悟ったような思慮深い眼差し。かまってオーラ全開の犬のそれと違って、かまってもかまわずともよい、とも言ってるような威風堂々たる姿。
実際は餌のことしか考えてないかもしれないが。
達者で長生きしてね、茶々丸。 (eshinn)
犬は昔狼だったから仲間の中で序列を守ると聞いた事がある。犬がうちに来て13年になるが家族4人と一匹の集団の中で彼はあっさりピラミッドの頂点に立った。なので気に入らないと唸って噛むことがある。家族の中でも一番下にみられているのは娘で、帰宅すると吠えられ身体が痒いと近寄って撫でさせるが油断すると唸られ飛び退いている。全然癒しにならないと娘が嘆く。
インターフォンが鳴る度に犬は吠えながら玄関にダッシュする。続いて手を出さないでくださーい!と叫びながら私もダッシュする。みんなに可愛がられるために躾は大事だとつくづく思う。 (eshinn)
そんなことを日々重ねていれば当然だけどみっちり太ってしまった。病気で痩せたのにすっかり元のむちむち君だ。今は上から見ると丸太ん棒かつちのこ(本物見たことないけど)のよう。
水が噴き出す。慌てて元栓を閉める。雪の多かった時にもパイプは無事でしたが、壊れるときは壊れるものです。慣れぬ作業でかえって仕事が増えました。 (tesshinn)